2008年08月31日
奇跡の無罪判決
◆4時間テレビと朝生 海外で日本のテレビを見る
危険薬物取締法違反の罪に問われた邦人男性(58)が、6年越し裁判で無罪を勝ち取ったそうだ。
検察側は控訴しないようで、一審の無罪判決が確定するとのこと。
詳しくは後述の報道記事を読んでもらうとして、こういうケースがどれだけあるだろう。
私の場合ともよく似ている。
私のケースもミラクルだが、この男性もある意味奇跡的な判決だ。
類似のケースで入管施設はおろか、刑務所に服役している日本人も少なくない。
彼らは自分の無罪を証明する術がない。
そればかりか、裁判で争う資金も協力者もない。
半ば諦めてしまっている者も多い。
私も過去、何度か刑務所に慰問に行ったことがあるが、家族や友人・知人、恋人などが面会に来ている者はまだ良い方だ。
月に一度、大使館の人間がご機嫌伺いに来てくれる者も。
まったくの孤立無援状態になってしまっている日本人の服役者もいる。
フィリピンでのセットアップやフレーム・アップは後を絶たない。
こういうことの理不尽さと不条理さを理解できるのは、やられた人間と、その関係者ぐらいのものだろう。
ほとんどの連中には絵空事であり、他人事だ。
が、ある日突然こんなことになってしまうかもしれない可能性は誰にでもあるのだ。
そして、こうしたことの数々が、フィリピンという国のイメージを最悪なものにしている。
その片棒を担いでいるのも、一部の日本人に他ならない。
日本の司法制度も怪しいが、フィリピンには正義などないに等しい。
ごくごく一部の治安関係者や司法関係者以外は。
そういう意味でも、この判決は画期的と言っていい。
機会があるなら、この男性と一杯やりたいところだ。
もうひとつ記事があった。
外務、司法両省、政府機関や民間団体と人身売買撲滅に向け協力、「人身売買撲滅宣言」に署名したそうだ。
さて、これにどれだけの効力があるだろうか。
私はフィリピンやタイから、或いは中国やアフリカから人身売買が消えることはないと思っている。
なくすことへの希望は捨てていないが、それには人類全体の意識が大きく変化しないと不可能だ。
温暖化を含めた自然災害による破滅が先か、第三次世界大戦が先か、さもなければエネルギー、食料問題での自滅か。
それとも人類は生き延びるための変化を受け入れることができるか。
一部の人間達が、何もかもを占有することを許すような在り方では、最早人類に未来はない。
ドラッグ・トラップ事件関連は、フィリピンパブ ファンタジア別館にて。
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無罪判決
危険薬物取締法違反の罪に問われた邦人男性(58)、6年越し裁判で無罪勝ち取る
[ 2008年8月31日のマニラ新聞 ]
二〇〇二年七月末に首都圏ケソン市で覚せい剤を売買したとして、日本人男性(58)=東京都出身=が危険薬物取締法違反の罪に問われた裁判で、ケソン地裁はこのほど「証拠不十分」との判断を示し、同男性に無罪を言い渡した。
逮捕から六年余の年月を経た後に無罪を勝ち取った同男性は、マニラ新聞の取材に対し「信念を貫き通した結果が実り、感無量」と、身の潔白が証明されたことを喜んでいた。
同地裁によると、検察側が控訴しない方針のため、「一審の無罪判決が確定する」という。
男性は、逮捕された直後から「日本人にはめられた」と一貫して無罪を主張、真実を追及したいとの一心で六年間闘い抜いてきた。
現在は、マカティ地裁で係争中の事犯があるため、タギッグ市の入国管理局施設に収容されている。
同地裁は七月二十八日の判決で
・検察側が提示した五百ペソ札が覚せい剤取引に使用されたものと同一である証拠がない
・検察側証人と被告の間で逮捕現場に関する証言が異なり、被告の証言に信ぴょう性がある
・・などを理由に「証拠不十分」と判断した。
判決言い渡しの日、裁判官の口から「無罪」の言葉が響いた時、男性は「こみ上げてくるものが多くて声が出なかった。五十八年間生きてきてこんな幸せなことはなかった」という。
起訴状などによると、〇二年七月二十八日午前一時半ごろ、ケソン市ティモッグ通りで、男性が知人の日本人男性と二人で車に乗車中、五百ペソ札一枚と引き換えに覚せい剤〇・〇九グラムをおとり捜査中の警官三人に渡して逮捕された。
男性は逮捕直後、「パサイ市のロハス通りで武装した警官約十人から現金四百万ペソを要求され、支払えなかったので拉致され、留置場に入れられた」などと話し、覚せい剤売買の事実関係を否定していた。
その後男性はケソン市の拘置施設に収監され、〇三年二月に保釈された。
しかし同年七月、日本人女性がマカティ市で現金や宝石類など約二千五百万円を強奪された事件に関与したとして強盗容疑で逮捕された。
その数日後、旅券を所持していなかったとの理由で入国管理局収容施設に移送された。
男性はその後、強盗罪でマカティ地裁に起訴され、現在も係争中。
「強盗事件の裁判もでっち上げなので無罪になるのは時間の問題」と話している。
無罪を主張し続けた男性は六年間、毎月一回ずつのペースでケソン地裁に出廷した。
特に入国管理局施設に収容されて以降は、入管職員に支払う「エスコート費用」、弁護士への費用も含め一回の出廷で約一万ペソが必要だった。
それら費用は主に親類や応援してくれた日本人からの資金提供で賄っていたが、十分集まらずに出廷できない時もあったという。
男性は「(収容中のため)経済活動ができない状態で、家族も抱えながら金をどう工面するかに最も苦心した。(出所したら)これまで資金面でお世話になった人々に恩返ししたい」と話している。
人身売買撲滅
外務、司法両省、政府機関や民間団体と人身売買撲滅に向け協力
[ 2008年8月31日のマニラ新聞 ]
外務、司法両省は十九日、人身売買撲滅に向け官民の協力体制強化のため比港湾局、マニラ空港公団、行政監察院、人身売買被害者の支援団体とともに「人身売買撲滅宣言」に署名した。
首都圏パサイ市で行われた署名式で基調演説したケニー駐比米大使は、人身売買について「現代の奴隷制であり、どの国も免れられない問題」として政府、非政府組織(NGO)による取り組み強化の必要性を指摘、「一生をかけて闘いましょう」と呼び掛けた。
署名に参加したNGOの被害者支援団体、ビサヤンフォーラムによると、人身売買、同未遂は今年までの九年間で三万二千件に上っている。
多くの場合、違法就労あっせん業者に外国での高給職を紹介され、現地に着くと性産業などに従事させられるという。
ドラッグ・トラップ事件関連は、フィリピンパブ ファンタジア別館にて。
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危険薬物取締法違反の罪に問われた邦人男性(58)、6年越し裁判で無罪勝ち取る
[ 2008年8月31日のマニラ新聞 ]
二〇〇二年七月末に首都圏ケソン市で覚せい剤を売買したとして、日本人男性(58)=東京都出身=が危険薬物取締法違反の罪に問われた裁判で、ケソン地裁はこのほど「証拠不十分」との判断を示し、同男性に無罪を言い渡した。
逮捕から六年余の年月を経た後に無罪を勝ち取った同男性は、マニラ新聞の取材に対し「信念を貫き通した結果が実り、感無量」と、身の潔白が証明されたことを喜んでいた。
同地裁によると、検察側が控訴しない方針のため、「一審の無罪判決が確定する」という。
男性は、逮捕された直後から「日本人にはめられた」と一貫して無罪を主張、真実を追及したいとの一心で六年間闘い抜いてきた。
現在は、マカティ地裁で係争中の事犯があるため、タギッグ市の入国管理局施設に収容されている。
同地裁は七月二十八日の判決で
・検察側が提示した五百ペソ札が覚せい剤取引に使用されたものと同一である証拠がない
・検察側証人と被告の間で逮捕現場に関する証言が異なり、被告の証言に信ぴょう性がある
・・などを理由に「証拠不十分」と判断した。
判決言い渡しの日、裁判官の口から「無罪」の言葉が響いた時、男性は「こみ上げてくるものが多くて声が出なかった。五十八年間生きてきてこんな幸せなことはなかった」という。
起訴状などによると、〇二年七月二十八日午前一時半ごろ、ケソン市ティモッグ通りで、男性が知人の日本人男性と二人で車に乗車中、五百ペソ札一枚と引き換えに覚せい剤〇・〇九グラムをおとり捜査中の警官三人に渡して逮捕された。
男性は逮捕直後、「パサイ市のロハス通りで武装した警官約十人から現金四百万ペソを要求され、支払えなかったので拉致され、留置場に入れられた」などと話し、覚せい剤売買の事実関係を否定していた。
その後男性はケソン市の拘置施設に収監され、〇三年二月に保釈された。
しかし同年七月、日本人女性がマカティ市で現金や宝石類など約二千五百万円を強奪された事件に関与したとして強盗容疑で逮捕された。
その数日後、旅券を所持していなかったとの理由で入国管理局収容施設に移送された。
男性はその後、強盗罪でマカティ地裁に起訴され、現在も係争中。
「強盗事件の裁判もでっち上げなので無罪になるのは時間の問題」と話している。
無罪を主張し続けた男性は六年間、毎月一回ずつのペースでケソン地裁に出廷した。
特に入国管理局施設に収容されて以降は、入管職員に支払う「エスコート費用」、弁護士への費用も含め一回の出廷で約一万ペソが必要だった。
それら費用は主に親類や応援してくれた日本人からの資金提供で賄っていたが、十分集まらずに出廷できない時もあったという。
男性は「(収容中のため)経済活動ができない状態で、家族も抱えながら金をどう工面するかに最も苦心した。(出所したら)これまで資金面でお世話になった人々に恩返ししたい」と話している。
人身売買撲滅
外務、司法両省、政府機関や民間団体と人身売買撲滅に向け協力
[ 2008年8月31日のマニラ新聞 ]
外務、司法両省は十九日、人身売買撲滅に向け官民の協力体制強化のため比港湾局、マニラ空港公団、行政監察院、人身売買被害者の支援団体とともに「人身売買撲滅宣言」に署名した。
首都圏パサイ市で行われた署名式で基調演説したケニー駐比米大使は、人身売買について「現代の奴隷制であり、どの国も免れられない問題」として政府、非政府組織(NGO)による取り組み強化の必要性を指摘、「一生をかけて闘いましょう」と呼び掛けた。
署名に参加したNGOの被害者支援団体、ビサヤンフォーラムによると、人身売買、同未遂は今年までの九年間で三万二千件に上っている。
多くの場合、違法就労あっせん業者に外国での高給職を紹介され、現地に着くと性産業などに従事させられるという。
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この記事へのコメント
1. Posted by dragonfly 2008年09月01日 17:05
御無沙汰しております。
最近は両親の世話でなかなかゆっくりとこちらをのぞく暇がないのですが、今日の話題で自分のケースを思い出しました。
「フィリピンには正義などないに等しい。」本当にそうだと思います。証拠などなくったって、証人をでっち上げて、罪もない人間を強盗にしてしまう国ですから。今回無罪になった方の長い戦いに敬意を表します。
最近は両親の世話でなかなかゆっくりとこちらをのぞく暇がないのですが、今日の話題で自分のケースを思い出しました。
「フィリピンには正義などないに等しい。」本当にそうだと思います。証拠などなくったって、証人をでっち上げて、罪もない人間を強盗にしてしまう国ですから。今回無罪になった方の長い戦いに敬意を表します。
2. Posted by gocoo 2008年09月01日 17:34
本当にお久しぶりですね。
お元気ですか?
つい最近、私もロロになっちゃいましたよ。(笑)
dragonflyさんの場合も壮絶でしたもんね。
今回のようなケースは、何かしら痛みを知った方でないと共感できないと思います。
経験などしないに越したことはないですが、少々痛い目にでもあった方がいい輩も、まだまだフィリピンには多いようです。
お元気ですか?
つい最近、私もロロになっちゃいましたよ。(笑)
dragonflyさんの場合も壮絶でしたもんね。
今回のようなケースは、何かしら痛みを知った方でないと共感できないと思います。
経験などしないに越したことはないですが、少々痛い目にでもあった方がいい輩も、まだまだフィリピンには多いようです。















