2009年06月16日

カレー・バッシング

nipponTV

オーストラリアの産業といえば、鉄鋼、炭鉱、観光ぐらいのもの。
もうひとつあるとすれば、留学ビジネス。
その留学生、特にインド人留学生を狙った襲撃が相次いでいるという。
報道では、『犯人はほとんどが10代の少年で、「おやじ狩り」ならぬ「カレーバッシング(たたき)」と称している。』んだそうな。
シドニー、メルボルンを中心に起きているこの暴動、死者や意識不明者も出ている。
『オーストラリア国内には約9万3000人のインド人留学生がおり、そのほとんどがメルボルン、シドニーに集中している』というから、彼らがターゲットにされたのだろう。
外交問題に発展しつつあるというのも当然だろう。
そもそもオーストラリアといえば、白豪主義が意識の底辺に根強くある国で、カラードに対して優越意識が強い。
東京裁判で、天皇の戦争責任に最後まで拘ったのもオーストラリア。
友好国の中で、未だに観光ビザが必要な数少ない国のひとつでもある。
数年前には中東移民たちとの衝突もあった。
ただ、普通に個人的な友人関係である場合には、こうした意識はほとんど出てこない。
経験上、基本的には気候風土の所為か、能天気な人間が多いとは思う。
どうも世界的な不況の影響で失業率が上がり、職を奪われるなど経済不安が背景にあるようだが、この延長線上には移民問題や人種差別問題が横たわっている。
要は日本にとっても他人事とは言えない話なのだ。

日本にも、俗に島国根性といわれるような意識は未だ根強く、外国人アレルギーもまだまだ強い。
アイヌ問題や同和問題といった差別問題も横たわったままだ。
そういう意味では、日本にも似たような問題が多々あるわけだ。
少子高齢化が加速する中、留学ビジネスは日本にとっても今後も有望な産業だ。
インド人のエンジニアの優秀さは今更いうまでもなく、今後の環境産業の推進などにも大きな力を発揮することだろう。
日本の大学を中心に、生徒も減少の一途。
そういう意味でも、インド人や中国人など、世界中から留学生を受け入れる余地は充分にある。
JASSOによると、日本の外国人留学生在籍状況は以下の通り。(平成19年度外国人留学生在籍状況調査結果)

1.留学生総数

平成19年5月1日現在の留学生数 118,498人(571人(0.5%)増)
うち短期留学生数 8,368人( 945人( 12.7%)増)で過去最高

2.在学段階別留学生数

大学院 31,592人 (682人(2.2%)増)
大学(学部)・短大・高専 62,159人 (▲1,278人(▲2.0%)減)
専修学校(専門課程) 22,399人 (837人(3.9%)増)
準備教育課程 2,348人 (330人(16.4%)増)

3.出身国(地域)別留学生数上位5位

中国 71,277人 (▲3,015人(▲4.1%)減)
韓国 17,274人 (1,300人(8.1%)増)
台湾 4,686人 (475人(11.3%)増)
ベトナム 2,582人 (463人(21.8%)増)
マレーシア 2,146人 (▲10人(▲0.5%)減)

こうしてみると、かなりの数だが出身国が偏り過ぎており、まだまだ伸び代はある。
偽装留学生問題もある以上、イタズラに急激な受け入れはどうかと思うが、徐々に増加させていくのは必然だ。
受入数が増えれば、当然摩擦や問題も増えるというもの。
他国のこととはいへ、オーストラリアがどう解決していくのか注視する必要があるだろう。

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豪州で広がる「カレーバッシング」 対印関係に暗雲
2009.6.3 19:41 Sankei Digital

オーストラリアでインド人学生を狙った襲撃事件が相次いでいる。
犯人はほとんどが10代の少年で、「おやじ狩り」ならぬ「カレーバッシング(たたき)」と称している。
メルボルンではインド人学生ら数千人が抗議の座り込みをし、インド政府は早期解決を要求、両国の外交問題にまで発展しつつある。
襲撃事件は、メルボルンだけで過去1年で70件に上る。
先週には続けて5人が襲われ1人は意識不明だ。
ある学生は、若い男数人に囲まれカネを奪われ、「インドに帰れ」とののしられたうえ、ドライバーで腹などを刺されたという。
シドニーで学生の面倒を見るインド人医師が地元紙に語ったところでは、同様の事件はシドニーでも4月だけで約20件。
しかし、学生は面倒に巻き込まれ、永住権をとれなくなるのを恐れ、ほとんど警察に届け出ない。
犯人は若く、昨年末にインド人男性を殺害し逮捕された少年2人は18歳、先週シドニーで大学生を襲ったのは12歳から16歳の少年6人だった。
同医師によると、若者の間では「レッツゴー・カレー・バッシング」というのが、インド人襲撃の合言葉になっているという。
5月31日にはメルボルンで数千人のインド人学生らが抗議デモを行った。
今月1日にはインドのシン首相がラッド首相と電話で会談し、事態の速やかな収拾を求めた。
ラッド政権は2日、治安担当責任者をトップとする特別調査委員会を設置。
メルボルンが州都のビクトリア州政府は人種や宗教、性別などが犯罪の動機の場合、より厳しい罰則を設ける方向で法改正し年内の施行を目指すという。
現在、オーストラリア国内には約9万3000人のインド人留学生がおり、そのほとんどがメルボルン、シドニーに集中している。


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この記事へのコメント

1. Posted by かん   2009年06月17日 21:21
「日本にも、俗に島国根性といわれるような意識は未だ根強く、外国人アレルギーもまだまだ強い。
アイヌ問題や同和問題といった差別問題も横たわったままだ。」


島国根性ということとは別に島国に対する大陸が良いのか?と思う。

アイヌ問題
同和問題
どちらも純粋過ぎると両方に騙される。

中国人の留学生。
今でも犯罪増加で困っているのだが。

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